現代の私たちの日常は多くの雑多な健康情報であふれかえっています。そしてその情報はどれも、「実験で効果を確認した」や「多くの人がその効果に納得している」などと、さも根拠があるようにみえるものや、よい印象を与えるものばかりです。
その間、現代の私たちは情報を正しく活かした食生活しているとはいえず、よいバランスがとれているとはいえません。むしろ情報にほんろうされるばかりで、正しいバランスを見失っているようにしかみえません。
ここでは、現代の私たちが直面する情報過多という問題について述べ、それらの情報の中から真実をみつけ出すために必要な考え方について説明します。
そして、真実を見分けるための最強の武器がメタアナリシスであること、そしてメタアナリシスをまとめることでみえてくる「食と疾患予防」の全体像が、食の正しいバランスを明らかにする真実であることの理由を説明します。
なぜそれが最高だ、真実だといえるのか。こうした考え方を整理することで、これまでに科学が明らかにしてきた「食と健康」の本質を、自分の武器とすることができるようになるでしょう。